“飛ばない”ドローンが大活躍! 農業IoT化の新活用法【国際ドローン展】 (3/3ページ)

FUTURUS

撮影:平塚直樹

2つのドローンには、土壌環境センサに搭載したものと同じ無線デバイスを搭載し、飛行型はセンサが収集した各みかん樹木の土壌環境データを全て収集。それらデータを車両型へ転送する。そして、車両型から基地局にデータを転送することで、みかん農園にあるすべての樹木の土壌環境データを収集することができる、というものだ。

撮影:平塚直樹

車両型ドローンは、飛行型の飛行距離や機能を最大限活かす、いわばサポート役的役割を果たすほかに、独自の役割も持つ。

たとえば、夜間の見まわり。農業では、鳥獣被害も問題になっているが、車両型ドローンが自動運転で鳥獣の進入ルートを巡回し、獣などを発見。追い払うといった使用方法も可能。飛行型だけではできない役割をできるという意味では、かなり“使える”ドローンだといえる。

撮影:平塚直樹

ちなみに、そもそもドローンは「無人航空機」を意味する用語なので、厳密には「車両型はドローンとは言えないのでは?」と思う方もいるだろう。

確かにそうだが、最近はドローンの定義はかなり広くなっているし、今回の車両型は自動運転が可能で飛行型とセットで使うものなので、便宜上ドローンと呼んでもいいだろう。

ともあれ、農業のIoT促進に繋がるドローンだけに、実用化など今後の動向が気になるところだ。

【画像】

※ ローム株式会社 – 第3回 国際ドローン展2017 (撮影:平塚直樹)

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