菊川怜の結婚を番組関係者が喜ぶと”ハラスメント”になるのか?|やまもといちろうコラム (2/2ページ)
■ハラスメント論調が水を差す?
さすがに売名とまでは思いませんが、ある種のクレーマーの類じゃないのかと思うわけですね、結婚報告が「独身から脱出したこと」なんて連想は持たないでしょうから。先日も、うどん店に立ち寄った消防団に市民様からクレームがついた事案が物議を醸しておりましたが、単に自分が気に入らないことをハラスメントや不適切だといった正統性のありげな文言を添えて批判を加えて謝罪させたり水を差すのって、どうなのかなと思うわけですよ。
じゃあ友人知人の結婚式は許されて、著名芸能人の結婚披露宴の番組などは駄目である、なぜならハラスメントだからという話になるんでしょうか。その線引きが良く分からないのは、おそらくはその芸能人や関係者に対する好き嫌いにすぎないからでしょう。まあ、結婚式と名の付くものは絶対に呼ばれてもいかないし、他人の結婚におめでとうも言わないということならば筋は通りますが。
他人の結婚報告を見てハラスメントと感じるのは自由ですが、瀧波ユカリ女史だってご自身のご母堂の病気を漫画にするなど私生活を題材にして発表をして商売にしているわけで、病気は気の毒だけど狭量に過ぎるんじゃないかと感じます。
おそらくは、一時期あったポリティカル・コレクトネスを使った相手の行動封じである「ポリコレ棒論争」みたいなものの姿だと思うのですが、まあ実に微妙な話もあったものです。
ともあれ菊川怜ご結婚おめでとうございました。末永く幸せであらんことを。
著者プロフィール
ブロガー/個人投資家
やまもといちろう
慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数
公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)
やまもと氏がホストを務めるオンラインサロン/デイリーニュースオンライン presents 世の中のミカタ総研