視聴率の勢いが差に?日テレとフジで違う”ジャニタレ起用”の社内事情
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関ジャニ∞の錦戸亮(32)が、7月からスタートするドラマ『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)にて主演を務めることが発表された。また、錦戸演じる主人公の妻役には、女優の松岡茉優(22)が決定している。同作は、イケメンで学歴もある主人公が、実は、会社ではダメ社員であったことが発覚。主人公は退職を考えていたが、妻の妊娠が判明し、夫婦で共に苦難に立ち向かうというホームドラマだ。
同局同枠のドラマでは、現在KAT-TUNの亀梨和也(31)主演の『ボク、運命の人です。』を放送している。また過日秋からは、嵐の櫻井翔(35)が主演を務める『先に生まれたばかりの僕』がスタートすることが発表されたばかり。このように、同枠では連続してジャニーズ俳優の主演起用が続いており、もはや“ジャニーズドラマ枠”とも言われているような状態だ。ドラマには21時台の放送時代から、ジャニーズタレントの起用が多かったが、最近では別の理由があると言われている。
「この枠の前に放送される嵐の冠番組、『嵐にしやがれ』の視聴率強化・維持が目的のようです。ジャニーズ事務所としては、”ポストSMAP”として彼らを位置付けたいため、同番組をかつての『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)のような看板番組にしたいという命題がある。しかし、嵐は体を張った企画やお笑いなどにNG事項が多いため、数字をあげる手段そのものが限られているのが現状。昨年から視聴率三冠王(全日・プライム・ゴールデン)を制覇し、本年度も好調が続いている日テレだけに、『嵐にしやがれ』の低迷はどうしても悪目立ちしてしまう。そのため、前後の番組を巻きこんで“呼び水”にするしかない状況です」(芸能記者)
嵐がグループ単位での番組出演になると途端に数字がとれなくなる、というのは現象は以前から問題視されていた。今年の24時間テレビでも櫻井翔(35)がメインパーソナリティを務めることは発表済み。『嵐にしやがれ』をかつてのスマスマを彷彿させるような番組にするために、日本テレビとジャニーズ事務所による思惑は一致している。
■フジテレビとジャニーズの癒着はさらに加速?
その一方で、そのかつて『SMAP×SMAP』が放送されていたフジテレビの月曜10時台も苦戦が続いている。現在同枠では、フットボールアワーの後藤輝基(42)と歌手のDAIGO(39)、フリーアナウンサーの田中みな実(30)が司会を務める『ちょっとザワつくイメージ調査もしかしてズレてる?』が放送中だ。『SMAP×SMAP』同様に番組制作は関西テレビが担当しているものの、1日放送の視聴率は5.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。低視聴率に歯止めがかかっていない。存続についても、たびたび問題視されている同番組であるが、こちらも『嵐にしやがれ』同様の視聴率対策を取ることが囁かれている。
「この枠の前はドラマ枠の月9ですが、現在は嵐の相葉雅紀(34)主演の『貴族探偵』が放送中で、7月からは山下智久(32)主演の『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』がスタートする。月9も低視聴率が嘆かれていますが、月9をしばらくジャニーズタレントによる主演ドラマとして固定し、22時台のバラエティ新番組にジャニーズの冠番組を復活させるという案も浮上している。どのグループが抜擢されるかで揉めることになりそうですが」(芸能関係者)
日本テレビの力を借りたいジャニーズと、ジャニーズの力を借りたいフジテレビ。SMAPなきジャニーズ事務所と両局の関係は、対極にあるようだ。
- 文・安藤美琴(あんどう・みこと)
- ※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)、『パチンコ攻略の帝王』などに寄稿。現在は女性向け読み物系の記者・編集者として活躍中。