吉田豪インタビュー企画:ウーマンラッシュアワー村本大輔「ベッキーの時も少し多めに殴ってない?と感じていた」(1) (3/4ページ)

デイリーニュースオンライン

■漫才のネタでも本音を込めたい

──ダハハハハ! 茂木さんの件は番組でも企画にしてましたけど、ああいうことにスイッチ入りやすいですよね。

村本 1対全員みたいなのは嫌ですね。

──茂木さんが吊るし上げられてると感じると。

村本 はい。ベッキーのときもそうですけど、「ちょっと多めに殴ってない?」みたいな感じがしたときに……強い人は弱い人の話を聞いてあげてほしいというか。でも、強い人がみんなで聞く耳持たずでボコボコにするじゃないですか。それを見てる芸人とか芸能人も、もうちょっとバランスよくしゃべれるはずなのに、一斉にそこはリーダーの話に乗っかるから。でも、逆にワクワクするんですよ、名前は出さずとも、その人たちの言ったワードを漫才に入れて、それで全国の番組でパーンと落としてやると思うというか。月末に『ENGEIグランドスラム』(フジテレビのお笑い番組。5月6日にウーマンラッシュアワーが出演した回が放送された)の収録があるんで、そのなかに入れていって。

──そういう厄介な企みが進んでるんですね(笑)。

村本 そうですそうです。

──それは地雷を踏まないで済みそうなんですか?

村本 いや、それが……どうなんですかね? 『ファンクラブ』っていうネタがあって、最後に全部の問題に正解したら「ようこそファンクラブへ」って言うんですけど、そのなかで「シリア情勢でもなく茂木健一郎のTwitter、北朝鮮の核開発でもなく茂木健一郎のTwitter、被災地の復興でもなく茂木健一郎のTwitter、テレビのネタのチョイス終わってる」っていう感じで話が進むんで。フジテレビの番組でフジテレビの番組のこと言ってるんで、それがドキドキニヤニヤみたいなのはありますね。

──そういうネタってボクみたいな立場でいじるんだったらまだわかるんですけど、村本さんは完全に当事者じゃないですか。そういう番組に出て、何度も共演している側の人がそこに踏み込むのはハイリスクですよ。

村本 どっかで諦めてるのかもわかんないですね。よく太田(光)さんのことを考えたりするんですよ。太田さんとか結構ハチャメチャ言うじゃないですか。それでちゃんと成り上がるから、すごいなと思って。僕はまだケンカする準備もできてないけど、とりあえず特攻するような感じで(笑)。やってることはなんの生産性もないのかもわかんないです。でも、漫才でバカみたいなやり取りができないというか、一発本音を込めてからじゃないとしゃべれなくて。バイトリーダーとか『THE MANZAI』で優勝したネタも、何か言いたいことがあってやってて。今回は芸能界の気持ち悪い空気を扱いたいんで、そうじゃないとネタができないんですよ。快便したいですね。

──厄介な性分ですよね。

村本 厄介なんです。だからあんまり上手に回らないんですよ。

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