世界三大レース特集:栄光のチェッカーを目指して。ル・マン24時間耐久レース【3か月連続連載企画】 (1/4ページ)

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世界三大レース特集:栄光のチェッカーを目指して。ル・マン24時間耐久レース【3か月連続連載企画】
世界三大レース特集:栄光のチェッカーを目指して。ル・マン24時間耐久レース【3か月連続連載企画】

3か月にわたって連載してきた世界三大レース企画の締めくくりは、毎年6月に行われるル・マン24時間耐久レースです。モナコGPやインディ500同様、大変歴史と格式のあるレースとして知られています。耐久レースの草分け的存在ともいえるこのレース、どんな歴史があるのでしょうか。またここでは、レースが開催されるサルトサーキットの特徴についても迫っていきます。今週末のレースの予習に、是非役立ててみてはいかがでしょうか。

■ル・マン24時間レースとは?

まずはル・マンをあまり知らない方のために、どんなレースなのかをお話ししておきましょう。このレースは先述のように毎年6月に開催されますが、その開催日は1年のうちでももっとも昼の時間が長い夏至の頃が選ばれます。開催地はフランスの小さな街、ル・マン市。フランスの西部に位置し、カトリック教会のル・マン司教座が置かれていることでも有名です。レースは、このル・マン市にあるサルトサーキットを舞台に行われます。一周約13kmにも及ぶこのサーキットは世界でも有数の難コースとして知られ、ドライバーやマシン泣かせのレイアウトとなっています。そして、24時間でもっとも多くこのコースを周回したチームが優勝ということになるのです。

■最初は市販車によるレースだった

現在でこそル・マンの花形はレース専用に設計されたプロトタイプレーシングカーですが、開催最初期の頃は市販車を用いたレースでした。これは現在も主催を務めるフランス西部自動車クラブ(ACO)の意向で、当時まだ不完全であったクルマの照明装置のテストの意味合いも兼ねていたといわれています。市販車の性能を試すにはうってつけの機会ということで、記念すべき第1回目の開催時には当時としては大量の35台ものエントリーが集まりました。悪天候の中行われたこのレースはシュナール&ワルケールを駆ったA.ラガシュ/R.レオナール組が制し、その名を刻みました。ちなみに超高速バトルのイメージが強いこのレースですが、平均速度が100km/hを超えたのは1926年のことでした。

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