元ジャニーズの平本淳也がSMAP独立問題と「ジャニー喜多川の真意」を考察 (3/4ページ)
もはや「関係がない」というのがジャニーズ流だ。
独立する元SMAPの3人はどこに行っても何をしても相当の立場があるし、これといって困ることもない。これまでになかった自由を手に入れたのだから、不安より期待の方が大きいはず。そうでなければ独立や退所はしない。
逆にいえば、中居はジャニーズではない自分に不安が残ったということだ。これまでの時間と労力、積み重ねてきた立場を失うことは怖くてたまらないし、ジャニーズであることと、そうでないことを考えたら答えは簡単だっただろう。辞める3人には中居ほど失うものがないのが正直なところだ。
今回退所した3人はSMAP解散によって、SMAPではない立場を半年ほど経験した。それなりの変化はあっただろうが、失った分と得た分があり、その中でも得られた時間と自由が大きかったわけだ。今まで出来なかったことや、やりたかったことがジャニーズのままだと出来ないことも多々あるのだから。
考えようによっては、ジャニーズは「足かせ」になっている部分も多くある。天下のジャニーズといっても万能ではないから、企業的なイメージもあって、できる仕事の範囲も狭くなってしまう。
ジャニーズのタレント、あるいはSMAPのメンバーとしての立場からなるキャラクターと待遇、そして出演時における交渉事などはノンブランドのタレントとは比べ物にならない。少なくてもジャニーズとなると安い買い物ではないし、SMAPや嵐となれば要求されるレベルも高くなる。
明石家さんまさんが「俺のギャラが高くて番組が作れない、予算オーバー」と『さんまのまんま』の終了についてその理由を説明したが、納得の理由である。ご本人は安くても良いとやりたい仕事はタダでもやりたいというのが本音だろうが、企業に属していると仕事はビジネスだからその限界もある。また稼げる立場と時期も限られてるので、それを考えつつマネジメントしなければならない。
さんまさんのギャラを安くすれば、ダウンタウンほか吉本興業の芸人たちの立場が危うくなるのは言うまでもなく、守らなければならにい事情もそこにはある。もちろんジャニーズでも同様で、収入的なこと以外でも制約は少なくない。その最たるものはタレントは仕事を選べないことだ。