勝てない巨人「球界盟主の深すぎる闇」 (4/4ページ)
それがなぜ今、すべてが悪い方向に出てきたのだろうか。前出のベテラン記者は、こう言うのだ。
「かつては、日本球界トップの選手は“憧れ”の巨人に来た。だが今、彼らの憧れはメジャーに変わってしまったんです。そして、もう一つは資金力。今や、巨人よりもソフトバンクが上。金が欲しい選手はソフトバンクに行くようになってしまった。もう巨人は、“絶対の存在”ではないんですよ」
新聞社から携帯電話会社へ。世の中の金の流れの変化が、野球界にも大きな影響を及ぼしているのだ。
東京ドームはさておき、地方球場での巨人戦では、すでに空席が目立ち始めているという。底が見えない闇から這い上がるための球団改革の時間は、多く残されてはいない――。