マンガや本で「性」を学んだ昭和の男子たち (1/3ページ)

まいじつ

マンガや本で「性」を学んだ昭和の男子たち

先ごろ、『週刊少年ジャンプ』のカラー巻頭マンガの性的描写が過激だということで、ある女性弁護士がツイッターで《息子には少年ジャンプは読ませない。息子をもつ保護者の皆さん。少年ジャンプ編集部に抗議を。どうかと思うよ》と投稿したところ、賛同や批判が相次ぎ、ネット上でちょっとした騒動となりました。

わたしのような、1968年に創刊された『ジャンプ』の看板連載だった『ハレンチ学園』に喝采を送った世代のひとりからすると、「またか。歴史は繰り返されるのだなぁ」という感じです。

自身の女性器をかたどったり、その3Dデータをネットで配布するなどして、裁判で罪を問われたことで話題となったアーティストのろくでなし子さんは、子供にエロ漫画を読ませないのは“親のエゴ”だと指摘し、規制よりも性教育が重要だ、という内容のツイートをしました。同感です。

1968年10月9日発売の『少年ジャンプ/創刊第6号』に発表されたマンガ『ハレンチ学園』は、『マジンガーZ』や『デビルマン』などで世界的な人気を誇る漫画家・永井豪氏の最初の大ヒット作。初期の内容は、アナーキーな生徒たちと、なぜか半裸姿のパンキッシュな教師たちが、当時の学生運動よろしく対立するといったナンセンス性を追求したギャグマンガでした。

1969年4月ごろから丸善ガソリンのテレビCM『Oh! モーレツ』での女性のスカートがまくれ上がる表現が全国のお茶の間に流れ、センセーショナルな話題に。名古屋の小学校で“スカートめくり遊び”が流行中という報道(名古屋テレビの番組『やあ!やあ!ガキ大将』内で教育評論家の阿部進氏が報告)がされる騒動になります。

永井氏はその現象にインスピレーションを受け、さっそく7月10日発売の『少年ジャンプ/創刊1周年記念号』の巻頭で『ハレンチ学園/モーレツごっこの巻』を発表しました。

それが火に油を注いだのか、児童たちのスカートめくり遊びは全国に飛び火。

「マンガや本で「性」を学んだ昭和の男子たち」のページです。デイリーニュースオンラインは、昭和教育漫画エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧