【プロ野球】ブレイク中の上林誠知(ソフトバンク)。仙台育英時代の伝説的曲打ち&ほろ苦い「最後の夏」 (1/2ページ)
2013年のドラフト4位でソフトバンクに入団。4年目となる今季は開幕1軍をつかみ、オールスターゲームにファン投票で出場するなど順調に成長している上林誠知。
高校時代は仙台育英でプレーしていたものの、埼玉で生まれ、浦和シニアで全国制覇を成し遂げただけに、西武ファンの筆者としては地元出身の有望選手として獲得してほしかった……が、その願いは叶わずタカの一員となった。
プロ野球選手のアマチュア時代を辿る連載企画『俺はあいつを知ってるぜっ!』。今回は上昇一途の若鷹・上林を取り上げたい。逸話たっぷりの高校時代を振り返りながら……。
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■イチローを彷彿とさせた曲打ち
仙台育英では1年の秋から4番に座り、2年の夏(2012年)、3年の春、夏(2013年)と3回、甲子園の土を踏んだ。優勝には手が届かなかったが、数々の印象深い打撃を披露している。
その最たる一打は3年時のセンバツで見せた「曲打ち」だろう。2回戦の創成館(長崎)との試合で、完全なワンバウンドのボールを見事にセンター前に打ち返してみせた。
イチロー(マーリンズ)がオリックス時代に披露したことがあるが、高校生がやったとあって大歓声が湧いた。そんななか、颯爽とダイヤモンドを駆けて二塁まで陥れた上林に、あらためて「ただ者ではない」と感じたのは筆者だけではないだろう。