世界3大がっかり名所、デンマーク・コペンハーゲンの人魚像がどのくらいがっかりなのか検証してみた (2/3ページ)
1913年、彫刻家エドワード・エッセンによって制作された人魚像。当時王立劇場で上演されていたバレエ「人魚姫」を観たカールスベア2代目社長のカール・ヤコブセンが、この像を制作することを思いつきました。
像のモデルとなったのは、王立劇場のプリマドンナ。それが縁となって、のちに彫刻家エドワード・エッセンの妻になったのだとか。
全長80センチと小さいうえ、触ろうと思えば自由に触ることができるため、この人魚像はこれまでに何度も、首を切り落とされたり、腕がもぎ取られたり、爆破されたりといった悲劇に見舞われてきました。
そう聞けば、この物憂げな表情は「人魚姫」のストーリーが悲しいからというだけではないように思えてきます。
果たして、この人魚像はやはり「がっかり名所」なのでしょうか。
筆者の見解では、確かに、人魚像だけをわざわざ見に来るとやや物足りなさが残りますが、周辺の見どころと合わせて楽しめばじゅうぶん満足できます。
人魚像のすぐ近くには、1662年に建設されたカステレット要塞があり、鮮やかな赤の建物と、緑のコントラストが美しい敷地内は、歩くだけで気分爽快。
デンマーク唯一の英国教会・聖アルバ二教会や、迫力満点の彫刻が施された「ゲフィオンの泉」といった見どころもあります。