フェラーリ新型ポルトフィーノが9月に発表!フェラーリってどんなクルマ? (1/3ページ)
9月に開催されるフランクフルトモーターショー2017において、フェラーリによる新型オープンスポーツクーペ「ポルトフィーノ」のワールドプレミアが実施されることとなりました。今回はポルトフィーノについて紹介するとともに、フェラーリという自動車メーカーについても合わせてお送ります。
■フェラーリとは当時イタリアの自動車メーカー「アルファロメオ」に在籍していたレーシングドライバー「エンツォ・フェラーリ」が独立。仲間と共に立ち上げたレースチーム「スクーデリア・フェラーリ」が、高級スポーツカーの名門「フェラーリ」のはじめです。立ち上げ後、数々のレース活動で実績を積み上げていくフェラーリに資金不足の壁が立ちはだかり、そのためフェラーリは自社レーシングカーをデチューンした市販車を販売するようになります。
フェラーリのブランドイメージや品質の高さも相まって、高価格ながら順調に販売台数を伸ばしていったフェラーリの市販車ですが、根っからのレース屋であるエンツォ・フェラーリはそれが気に入らず、乗り心地を重視した市販車を買う顧客を馬鹿にし、自社の市販車を蔑んでさえいたといわれています。
モータースポーツへの参戦には「ホモロゲーション」という規定にクリアすることも必要です。ベース車両の排気量や生産台数などのクリアすべき数値が設定されており、フェラーリもこのホモロゲーションをクリアする必要に迫られ、フェラーリはイタリア最大の自動車メーカー「フィアット」と提携を結ぶことになります。その後フェラーリは安定のためフィアットの傘下に入り、エンツォ・フェラーリはレース部門のスクーデリア・フェラーリに専念。フェラーリの市販車部門ではフィアット主導での開発が進められるようになり、V6エンジンを搭載していた「ディーノ」をはじめ、数々の名車が世に送り出されることになります。
■フェラーリのV8エンジンとV12エンジンかつてエンツォ・フェラーリは「12気筒エンジン以外のストラダーレ(市販車)はフェラーリと呼ばない」と公言していたといわれています。