デートに家族旅行に この秋大注目の紅葉ロープウェイ (1/3ページ)

新刊JP

『絶景! 日本全国ロープウェイ・ゴンドラコンプリートガイド』の著者、中島信さん
『絶景! 日本全国ロープウェイ・ゴンドラコンプリートガイド』の著者、中島信さん

短かった夏が終わり、秋の行楽シーズンの到来です。

秋のレジャーといえば、海よりも山。山に行くなら、登山をする方もトレッキングをする方も、山ならではの乗り物に注目してみると楽しみが増えるかもしれません。

『絶景! 日本全国ロープウェイ・ゴンドラコンプリートガイド』(中島信著、扶桑社刊)は、国内で運行している“全て”のロープウェイ・ゴンドラを写真つきで網羅した、タイトル通りの「完全版」です。歯科医でもある著者の中島信さんは、全ての路線に四季それぞれ乗ったというマニア中のマニア。

今回はその中島さんに、紅葉の時期に乗るべきロープウェイ・ゴンドラや、驚くべき絶景が見られるもの、そしてちょっと変わったものなどをお聞きしました。秋のレジャー計画を立てる前に読んでおきたいインタビュー後編をお届けします!(記事中のロープウェイ・ゴンドラの写真はすべて著者撮影)

■手動で進むものも 全国の変わり種ロープウェイ ――これまでに乗ったなかで、「変わり種」なロープウェイ・ゴンドラについても教えていただきたいです。

中島:奈良県の十津川村にある「野猿(やえん)」は人力ロープウェイとして知られています。ワイヤーに吊り下げられたやぐらに乗って、反対側からかかっているロープを手繰り寄せながら進みます。徳島県の奥祖谷渓谷にも同じようなものがあります。

中間地点あたりまではワイヤーのたわみもあって下りになるので自然に滑っていくのですが、後半はかなり力がいります。行くのなら大勢のグループで行って引っ張るのを手伝ってもらうほうがいいと思いますね。

あとは、今は運休中なのですが、こちらも奈良県の吉野ロープウェイは、ロープウェイには珍しく定期券があります。これは山の上に住む方など、観光ではなく「生活の足」として使う方がいるからで、それがあって太平洋戦争時の「金属類回収令」で鉄のケーブルを持っていかれずに済みました。戦時中に国内で唯一動き続けていたロープウェイです。

ちなみに吉野ロープウェイは現存する国内最古のロープウェイです。1929(昭和4)年に開業しています。

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