プロレス解体新書 ROUND65 〈破壊なくして創造なし!〉 熱狂のZERO-ONE旗揚げ戦 (3/3ページ)

週刊実話

誰もが負けて格を落としたくないとなれば、団体トップの橋本が責任を取る形で、三沢からピンフォールを奪われたのもやむを得なかったのだろう(橋本が秋山準とやり合う隙をついて、ジャーマンスープレックスからの片エビ固め)。
 呆気ない終幕に観客席からは不満の声も飛んだが、この大会の本番はむしろここからだった。最初に小川が乱入してマイクで挑発すると、そこに三沢がエルボーで突進して大乱闘が勃発。
 「誰が一番強いかここで決めればいい」という藤田のマイクに、三沢は「お前らの思う通りにはさせねぇよ、絶対」と応じてみせた。
 「このコメントは対抗戦を拒絶したように思えるが、三沢が試合後にマイクを持つこと自体が極めて異例。乱闘参加も含めて、橋本への大サービスと見るべきでしょう」(専門誌記者)

 このまま発展すればまさしく夢の舞台の実現もあったろうが、現実にそうならなかったのは、いったい誰のせいだったのだろうか…。

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