もはや格闘技!? プロ野球「伝説の乱闘」10番勝負 (4/5ページ)

日刊大衆

僕は素振りしてたので、よく分からないままバットを持っていっちゃって。罰金10万円ですよ。翌日も巨人戦だったんですが、ヘッドコーチの島野育夫さんは手袋に画びょうを刺して、やり返すって言ってましたね」(金村氏)

■長嶋茂雄監督が責任を取って頭を丸刈りに  この騒動を起こしたガルベスは、その後、プロ野球史に残る暴挙に出た。98年7月31日の対阪神戦、先発したガルベスは、球審の判定に苛立っていた。巨人の長嶋茂雄監督が交代を告げ、ベンチに戻る途中、審判に対してボールを投げつけたのだった。「それも物凄い剛速球。140キロ以上は出ていた。誰にも当たらなかったけど、“紳士たれ”という巨人にとっては、あるまじき行為。この年、ガルベスは出場停止になり、長嶋さんは責任を取って頭を丸刈りにしました」(巨人担当記者) 長嶋氏の頭を刈らせたのは、後にも先にもガルベスだけだったかもしれない。

■清原和博がヒップアタック!  乱闘では、パンチやキック以外にも、さまざまな必殺技が生まれる。西武時代の清原和博の乱闘といえば、89年9月23日の対ロッテ戦だ。平沼定晴に死球を受けた清原は、バットを放り投げて、平沼にヒップアタックをかましたのだ。「その前の打席で満塁本塁打を打っていたから、わざとだと思ったんでしょうね。ただ、清原は翌日の試合前に、平沼のロッカールームを訪れて謝ったんです。村田兆治や山本功児が怖い顔でいたから、清原は涙ぐんだそうです。巨人時代は番長といわれていましたが、心根は繊細なんですよね」(西武担当記者)

 ヒップアタックの次は、思わず「一本!」と言いたくなるような投げ技。08年9月24日の西武-ロッテ戦。4回表、ロッテは7点を奪い、打席にはベニー・アグバヤニが立っていた。マウンドの西武の許銘傑は、このベニーにぶつけてしまう。すると、ベニーは激怒し、止めに入った捕手の細川亨に対し、見事な首投げを決めたのだった。この試合に出場していた里崎智也氏は、こう話す。「あの回、3つめの死球だったんですよ。1回に3死球なんてしたこともないし、見たことない。わざとではないと思うけど、それは怒りますよ。ベニーは温厚なタイプでしたが、そんなの、関係ないですよね」 柔道でも通用した!?

 殴られたり投げられるくらいなら……と逃げ切った投手がいる。

「もはや格闘技!? プロ野球「伝説の乱闘」10番勝負」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る