眉でどんな人かわかる?江戸時代にあったユニークな人相占い「眉占い」 (1/2ページ)
江戸時代にはユニークな占いがいっぱい。現代のようにインターネットで気軽に情報を入手することができない時代だったので、占いを見て「なるほど、そうなのか!」と納得していたのかもしれません。中には、なかなかシビアな指摘もありますが、だからといって深く落ち込まないのが江戸っ子です。
いいことが書かれているからといって調子にのってしまうと、吉も凶に早変わり。悪いことが書かれていても、コツコツと日々を積み重ねれば、凶も吉になるのです。当時の人たちは、身をもってそういうことを知っていたのではないでしょうか。それでは、人相占いの眉占いがどんなものか、ご紹介します。
喜多川歌麿「寛政三美人」
良い相とされたのは、眉と眉の間が広く、豊かに黒く、艶がある眉毛。
「さっぱりして長く、濃すぎず薄すぎず目より長い眉」は、大変めでたい。周囲から尊敬され、富貴。
「毛の量が薄く地肌が見える眉」は、学問で頭角を現す相。庶民の場合は、女難の相がある。
一方、残念なことしか書かれていないものも結構あるんです。
「目よりも短いまたは太い眉」は、短気。言い争いを慎まないと刃傷沙汰に。
「八の字型眉」は、何事も成就しにくい。色欲を好み、貧しく愚か。
「眉頭が太く眉尻が薄く細い眉」は、文句が多く一生物事を成就できない。正直だが、人の役に立たず。