坂上忍（50）が8日放送の『バイキング』（フジテレビ系）の中で「シキモリってる」と造語を言い放ち、これに対し、相撲ファンから思わぬ”物言い”が付いている。

「番組では、坂上の旧知のタレント・野々村真（53）が『お酒の席で飲むとあなた（坂上）とキスしたりするじゃないですか？』と言い、坂上は『しますよ。ぼくたちは若い頃から”シキモリってる”わけです』とギャグにしたんです。さすがに、これには共演したブラックマヨネーズ・小杉竜一（41）から『そんな言い方、流行らせたらアカン』とツッコミが飛んでいました」（週刊誌記者）

　坂上の発言は、5日に行われた日本相撲協会からの「40代・式守伊之助（58＝宮城野）が、10代の若手行司に対して数回キスし、胸を1回触るセクハラ行為を働いた」という発表を受けてのもの。相撲協会によれば、冬巡業中の12月16日の夜に沖縄・宜野湾市で、式森伊之助は夕食後に部屋まで送ってもらった際に騒動を起こしており、同氏は「男色の趣味はないので、なぜこのような行為をしたのか分からない」「泥酔したので覚えていない」などと話しているという。

「またしても相撲の品位を貶める事件に、坂上が皮肉の一つも言いたくなる気持ちは分かります。しかし、『式守』は個人の名前ではありません。同姓を名乗る相撲の行司は勘太夫をはじめ、与之吉、錦太夫ら、三役・幕内・十両あわせて10名以上います。それに『式守伊之助』は木村庄之助（現在は空位）に次ぐ名跡で、行司の最高位の立行司。過去250年の間に名乗った39人の先代”伊之助”に対しても失礼すぎる発言です」（別のスポーツ紙記者）

　これにはSNS上でも「行司は木村か式守しかない。そこはイノスケってるでしょ」「そんな言い方したら、他の式守の名跡の行事さんたちまで肩身の狭い思いする」「同性愛も相撲も冒涜するギャグだ」「朝日新聞の”アベする”を思い出したw」「じゃ、弱ってる者を執拗に叩く陰湿イジメ行為は『サカガミってる』でいい？」などと批判の声があがっていた。

　ともあれ、問題は日本相撲協会がセクハラ行司をどう裁くかである。被害の若い行司も処罰を求める意向もなく、警察に被害届を出す考えもないという。よもや「行司差し違え」などとはならぬことを祈りたい。