最近よく目にする「胃酸過多」は俗語!? その正体を医師が解説 (2/5ページ)

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胃酸過多という言葉は、「胃酸の量が多すぎる」という意味で使用される場合と、「胃酸の酸性度が強い」という意味で使用される場合があるようです。しかし、胃酸の量を計量するような検査はなく、また胃酸の酸性度を計測することも現在の臨床医学ではほとんど行われていません。




胃酸過多の症状は? 

胸やけで胃酸過多を疑う男性



胃酸過多の症状としては、空腹時にひどくなるみぞおちの痛み・胸やけ・酸っぱいげっぷ・胃もたれなどが代表的な症状と言われているようです。



胃の内容物が胃から食道や喉に逆流すると、食道や喉の粘膜は胃酸から身を守ることができないため、胸やけや酸っぱいげっぷが起こります。



これが胃酸過多によるものとよく思われていますが、実際には胃酸が多くても胃と食道の間にある筋肉の締まりが良ければ胃の内容物が胃から逆流することはありません。食道裂肛ヘルニアなどの病気があったり、太り過ぎ、食後すぐ横になる、といった習慣があると胃と食道の境目のしまりが悪くなり、胃酸が逆流しやすくなります。

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