なぜ語彙力があると「デキる」と思われやすいの?――【言葉の専門家×若者】社会で活躍するための“語彙力”基礎講座<前> (2/8ページ)

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岩崎:大学1年生の岩崎菜々です。私は話している時に言葉に詰まることが多いのが悩みです。言葉が出てこなくなるというか…。どうすればいいのか悩んでいます。

山口:なるほど。ちょっとフライング気味ですが、言葉が詰まらないようになるには、落語を聴くのがいいですね。落語のリズムを覚えてしまうんです。噺家さんたちのお噺って聴いているとイメージが膨らむでしょ? それは、そういう言葉を使っているからです。さらにリズムも七五調、五七調を取り入れていますから、聴いてそれを真似してみるといいですよ。

岩崎:話を止めて考える癖があるので、落語の噺家さんみたいにずっと話せるようになりたいです。

山口:そうですね。口から洪水のように言葉が出てくるじゃないですか。それを真似してみることが大切です。フライングでしたね、すいません。

テオ:山口テオといいます。18歳です。父はこちらの(笑)山口謠司、母はフランス人で、フランス語と日本語をしゃべることができるんですが、まだまだどちらもマスターしきれていません。マスターできるように頑張ります。

■そもそも「語彙力」ってなんなの?

――皆さん、山口さんありがとうございます(笑)。私も社会人になってから8年くらい経つのですが、語彙力がなかなかつかないといいますか、文章が上手な人は多彩な言葉を扱えるので、もっと勉強しなきゃと思う毎日です。ではさっそくですが、山口さんに「語彙力とは一体何か」ということをお聞きしたいと思います。

山口:はい。では、語彙という熟語の「彙」という文字。

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