カナダ選手への脅迫は愛国心?韓国人を擁護するテレ朝に長嶋一茂が反論

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カナダ選手への脅迫は愛国心?韓国人を擁護するテレ朝に長嶋一茂が一喝
カナダ選手への脅迫は愛国心?韓国人を擁護するテレ朝に長嶋一茂が一喝

 13日に行われた平昌五輪・ショートトラック女子500メートル決勝が波紋を呼んでいる。同決勝では韓国のチェ・ミンジョン選手(20)と、カナダのキム・ブタン選手(23)が接触し、ミンジョンは2位でゴールしたものの、ブタンの体を押したと判定されて失格となり、その結果、ブタン選手は3位に繰り上げられ、銅メダルを獲得するという結果になった。

 だがその直後、ブタン選手のインスタグラムに、韓国の一部ネットユーザーから中傷投稿が相次いで大炎上。その数はレース後わずか1時間で1万件にも及び、中には「その汚い手を切り落としてやる」とか、ナイフの絵文字付きで「If I find you,you will die(見かけたら殺す)」など脅迫や殺害をほのめかす書き込みまであったという。事態を重く見たIOC(国際オリンピック委員会)は急遽、カナダ人選手に敬意を払うよう促す、異例の呼びかけを行った。

 その一方で、韓国国内では青瓦台の「国民請願」の掲示板に「ミンジョン選手を失格させた審判を懲戒してIOCに控訴しろ」という書き込みが3万人以上の支持を集めたとも。ブタン選手は表彰台で涙を見せて号泣する姿を見せた。韓国『中央日報』は「一部では韓国内での非難が高まったためとされる」と報じている。晴れの場たるはずの表彰台で、自身に飛んでいるのが祝福ではなく、呪詛の言葉だと知った彼女の動揺は計り知れない。

 この事件は日本でも話題となり、16日の『モーニングショー』(テレビ朝日系)でも取り上げられた。番組ではVTRでレースを検証し、「ブタン選手が押したようにも見えるが、ルールでは追い抜こうとした側(ミンジョン選手)が責任を問われる」と解説した。ここでテレビ朝日社員でコメンテーターでもある玉川徹(54)も「間違った愛国心だろうけど…こういうのダメだよね」と韓国人たちの行動を諌めたが、この「愛国心」という言葉の使い方が引っかかったのか、隣りにいた長嶋一茂(52)の何かに火を着けてしまった。

 一茂は「本当に愛国心があるかないか分からない。もし韓国の人たちがそんなことやったら、世界でどんな風に見られるか考えれば、間違ったも何も、愛国心じゃない」と一喝して玉川を黙らせてしまったのだ。

 中国には「愛国無罪」なる言葉が存在する。「国を愛することから行われる蛮行に罪はない」というデタラメな理屈で、05年4月に中国で起きた反日デモでも掲げられた。もちろん自国の選手を応援することは素晴らしいことだが、行き過ぎた行動はもはや愛国心ではない。20年の東京五輪を前に、反面教師として今回の平昌に学ぶことは少なくない。

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