江戸時代のおしゃれ事情。シャンプーは10日に1回、洗髪は半日がかり!? (2/2ページ)

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川瀬巴水作「ゆく春」

庶民にとっては、伽羅油はなかなか使えないものだったのでしょう。江戸の髪型といえば、頭頂部で2回折り重ねて結びとめるのが基本でした。といっても、女性はオシャレ大好き。衣服によって髪型が変わるのは、いつの時代も同じです。地味な格好のときは髪型も抑えたものになるし、ここぞというときは髪型も華やかに。

ちなみに、武家の娘は、現在の花嫁姿でも知られる文金高島田の島田髷でした。この島田髷だけでも数十種類あったそう。

髪飾りも、大事なポイントです。かんざしやくしをはじめとした様々なアイテムがあり、髪型が華やかになるにつれて髪飾りも華やかにしていたとか。文化・文政年間は、髪飾りが最も流行った時代。横幅7~8寸の大型の飾り櫛や、花の簪(かんざし)の先端に数筋の細い銀鎖を下げて、鎖の先に小さな花や鳥の飾りをつけた「びらびら簪」というものまで、登場しました。

髪を洗って、結って…と、女性がキレイな髪をキープするのは、かなりの重労働だったのです。それでも、オシャレのためなら!と頑張れるのが、女性なんですね、きっと。

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