江戸時代のおしゃれ事情。シャンプーは10日に1回、洗髪は半日がかり!? (1/2ページ)

Japaaan

江戸時代のおしゃれ事情。シャンプーは10日に1回、洗髪は半日がかり!?

年代や地域によっての違いはありますが、江戸時代、髪を洗うのは7日~10日に1回くらい。江戸は埃っぽいと言われていたのに、髪が汚くならないの?と思ってしまいますが…髪結床は決して安くはなかったのと、せっかく結った髪を10日以上持たせたいという気持ちがあったのですね。意外なことに、この洗髪は江戸の風習で、上方の女はめったに洗わなかったそう。

「江戸名所百人美女 今川はし」歌川豊国

洗髪は半日がかり

洗髪するとなったら、一大事。半日がかりになるほど、大変だったのです。まず、鬢付油(びんづけあぶら)でしっかり塗り固められた日本髪をほどきます。次にブラッシングしてフケや汚れを落としたら、いよいよシャンプー!ふのり(海藻の一種)を熱いお湯に溶かしてうどん粉を混ぜたものをシャンプーとして使っていました。脂やニオイをスッキリと落とし、髪のツヤも引き出してくれると、ふのりのシャンプーは大人気!熱いうちに髪にすりこむのがポイントだとか。

もみ洗いして熱いお湯ですすいだら、水で流します。もちろんドライヤーというものはなかった時代なので、そのまま乾かすだけ。天気のいい日の洗髪が基本でした。そして髪が乾いたら、丁寧にブラッシングして髪をきちんと整えるのです。女性によっては、洗い上げた髪のまま梳くのが粋とされていました。

髪を結うのは自分で

男性の場合、月代(さかやき)を剃ったり髷(まげ)を結うため、髪結床にお世話になっていましたが、女性は遊女以外は自分で結っていました。結髪時に使う油は、無臭の胡桃脂が上、胡麻油が下、伽羅油が高級品でした。

「江戸時代のおしゃれ事情。シャンプーは10日に1回、洗髪は半日がかり!?」のページです。デイリーニュースオンラインは、江戸時代雑学カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧