サムライも虜に!幕末〜明治時代にアイスクリームを日本に広めた人物とは? (1/2ページ)

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サムライも虜に!幕末〜明治時代にアイスクリームを日本に広めた人物とは?

ドラマ「この世界の片隅で」に登場したアイスクリン。おいしそうにほおばる主人公を見ていたら、こちらも食べたくなってきました!ところでこのアイスクリン、日本人が初めて口にしたのは幕末の頃。アメリカに渡った使節団といわれています。



侍をとりこにした味

1860年(万延元年)、幕府が派遣した「遣米使節団」が渡米。勝海舟率いる咸臨丸も護衛のため随行しました。その際、使節団を出迎えたフィラデルフィア号にて、おもてなしの食事のデザートにアイスクリームが出されたそうです。

使節団の一員・柳川当清は日記に「珍しきもの有 氷を色々に染め物の形ちを作 是を出す味は至てあまく口中に入るゝにたちまち解けて誠に美味なり 是をアイスクリンと云」と書いています。

『万延元年遣米使節図録』国立国会図書館より

アイスクリンに魅了された一人に、同じ使節団の町田房蔵という者がいました。彼は再度渡米して、アイスクリンの製法を学んだといいます(諸説あり)。そして帰国すると、横浜の馬車道に「氷水屋」という店を開き、氷に黒蜜などかけて食べるかき氷「氷水」と共に、「あいすくりん」を販売しました。

原料は、生乳・砂糖・卵黄といたって単純、現在のカスタードアイスに近い味だったようです。

しかし当時一人前の値段は金二分(現在の価値で約8千円~1万円)と大変高価な物であったため、庶民から敬遠されてしまい、経営はまたたくまに赤字に陥ってしまいました。

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