子供はロボットの判断を重視し、ロボットの意見に従いがちなことが判明(英研究) (1/4ページ)

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子供はロボットの判断を重視し、ロボットの意見に従いがちなことが判明(英研究)
子供はロボットの判断を重視し、ロボットの意見に従いがちなことが判明(英研究)


 仲の良い友達から「一緒に橋から飛び降りよう」と言われたら、どうする?

 こうした仲間による同調圧力は危険である。特に子供ならば、例えそれが危険なことと分かっていても衝動的な行動を促してしまう。

 だがそれは、人間の仲間に限ったことではなさそうだ。言われた相手がロボットであっても、少なからぬ子供が本当に飛び降りてしまうかもしれないことが判明したのだ。
・子供はロボットの判断を重視する

 『Science Robotics』に掲載された研究論文によれば、子供たちはロボットの意見を人間以上に重視するという。例えロボットの判断が間違っていたとしてもだ。
  
 ロボットやAIがますます普及するようになれば、それが子供に与える影響に注意しなければならないと研究者は警鐘を鳴らしている。

 研究論文の著者はこう問う。「たとえば、ロボットが製品やセービスや好みなどを勧めてきたら、従来の広告よりもそれに従う人は多いだろうか?」と。ヘルスケア、教育、セキュリティなど、現在ロボットは社会的影響が重要な意味を持つ数多くの分野で採用されつつある。


・人間は集団志向に左右されやすい

 この研究論文は、アッシュの同調実験という有名な実験の派生バージョンである。この実験は1951年にポーランドの心理学者ソロモン・アッシュが行なったもので、人間がいかに集団思考に左右されやすいか実証している。

 実験では、大学生50名(全員が男性)に”視力検査”に参加してもらった。数人でなる学生グループはテーブルに座り、2種類の図版を提示される。

 1つは1本の線が引かれたもので、もう1つはA、B、Cと記された長さの異なる3本の線が引かれている。
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