救世主現る?合成サンダルウッド(ビャクダン)の香りがハゲに効果があるという研究結果(英研究) (1/3ページ)
また髪の話をしちゃっても良いかしら。良いか悪いかと聞かれたら良いニュースなのでいいわよね。
精神と魂に働きかけると言われていサンダルウッド(日本では白檀・ビャクダンとして知られている)の香りには、髪の成長を促す作用があるという研究結果が報告された。
注意してほしいのは、天然のサンダルウッドではない。
サンダルウッドの主成分である「サンタロール」は合成が困難な為、一般的には香りが酷似した合成香料が使用される。サンダルウッドの合成香料である「サンダロア」のニオイを嗅げば嗅ぐほど、髪の毛の成長期を伸ばす効果があるというのだ。
どうもその背景にあるのは鼻の受容体らしい。
・毛根の細胞にビャクダンのニオイを嗅ぐ力がありそれに反応
イギリス・マンチェスター大学で行われた本研究では、毛根周辺の細胞には合成サンダルウッドの香りを嗅ぐ力があり、それに反応するということを明らかにしている。
論文を書いたラルフ・パウス教授によると、人間の小さな臓器である髪の再生を一般に流通する香りで促進できることが示されたのは初めてのことだという。それにはある受容体が関係している。
髪の毛の一本一本の根元は、毛包という小さな細胞の集まりに囲まれている。毛包にはOR2AT4という分子の受容体がある。
これは全身に存在するが、一番目立つのは鼻であろう。OR2AT4受容体は鼻の中に入ってきた匂い分子に刺激され、それが引き金となって最終的に匂いという知覚が作り出される。
今回明らかになったのは、頭にあるOR2AT4受容体ですら匂いに刺激されるということだ。
・合成サンダルウッド香料が髪の毛の成長期をのばす
髪の成長は3段階のヘアサイクルを通じて起きている。