独断的な人、原理主義者の方がフェイクニュースを信じやすいという研究結果(米研究) (1/3ページ)

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独断的な人、原理主義者の方がフェイクニュースを信じやすいという研究結果(米研究)
独断的な人、原理主義者の方がフェイクニュースを信じやすいという研究結果(米研究)


 本質を理解せず、ひとりよがりの判断を真理として主張する独断的な人、基本的な理念や原理原則を厳格に守ろうとする原理主義的な人のほうがフェイクニュースを信じやすいそうだ。

 新たな研究によれば、間違った情報を察知できないことは、心をオープンにきちんと物事を考えられないことと関係があるようだ。

・フェイクニュース拡散による危険性

 さまざまなSNSが膨大な情報を流している今日、根も葉もない噂、誤解させるような政治的プロパガンダ、嘘の情報を伝えるフェイクニュースなどが広まってしまう事態が懸念されている。

 そうしたものの中には他愛のない嘘(子供が信じるおとぎ話)もあるだろう。

 しかし信じてしまうと個人にとって有害なばかりか、社会にとっても有害(温暖化やワクチンについての誤情報)な偽情報もある、と研究著者であるアメリカ・イェール大学のマイケル・V・ブロンシュタイン氏は話す。


・思考の癖とフェイクニュースの信じやすさ

 じつはこれまでの研究で、フェイクニュースの信じやすさや妄想的な考えは、分析的な思考の欠如と関係していることが判明している。

 このことから、ブロンシュタイン氏らは、嘘の信じやすさと妄想には同じメカニズムが働いているのではないかと仮説を立てていた。

 今回の実験では、分析的な思考(直感を検討し、じっくりと考える思考)と積極的でオープンな思考(別の説明の仕方があるのではと考えたり、反論されても証拠があれば誤りを認められる態度)ならびに妄想的・教条的(独断的な説)・原理主義的な傾向とフェイクニュースの信じやすさとの関係を確かめることにした。

 実験では、948名の被験者にフェイクニュース12記事と本物のニュース12記事の見出しを順不同で読んでもらい、それぞれのニュースの信憑性を評価してもらった。
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