サマータイムの導入は人々の体や暮らしにどんな影響を与えるのだろうか? (3/4ページ)

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 総じて見てみれば、サマータイムの導入は企業にとっても政府にとっても高くつくようだ。


・一年中をサマータイムにすれば良いのでは?

 発想を変えて、年間を通してサマータイムに固定してしまおうという手もある。こうすれば、年に2回時計を進めたり、遅れさせたりする必要はない。
 
 この作戦には、株式市場、交通事故、職場での事故、心臓発作といった悪影響を回避する以外のメリットもある。

 マサチューセッツ州がこれに関連する文献を調査したところ、年間を通してサマータイムを導入すれば夜間の日照時間が伸びるので、強盗や性的暴行などの犯罪への抑止効果があるだろうことが判明したのだ。

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 サマータイムが各地で導入されるようになったのは1世紀も前のことだ。

 その推進力になったのは、その導入によってエネルギーコストを削減できるという想定だった。

 細かい効果については地域それぞれの緯度やタイムゾーンによるが、現在ではそのメリットはかなり過大評価されているらしいことが分かってきている。

 最近の研究は一方で、年間を通してサマータイムを導入すると、ささやかながらエネルギーコスト削減効果があり、おそらくは温室効果ガスの排出削減にもいいだろうと述べている。
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