「不可能」の文字しかなかったナポレオンの人生 (2/3ページ)
自分と子どもが生きていくためにバラスの愛人となったようなしたたかさも持ち合わせていた。各界の要人が集まるサロンを開いて、社交界で何度も男女の恋の駆け引きをしてきたような百戦錬磨な女性なのである。
ナポレオンくんが敵う相手じゃねえ!!!
そして計算高いジョゼフィーヌは、バラスが自分に飽きてきていることに気づき、次に頼る男を求めてナポレオンくんに接近したという。すげえ女じゃん。
ジョゼフィーヌにほとんど一方的に溺れきった純真ボーイ、ナポレオンくんは、たびたび彼女に熱烈なラブレターを送ったとか。独立して起業したやつみたいに3時間睡眠でOKのナポレオンくんは、一晩一緒に過ごして朝帰りした後、朝7時には「会えなくて辛すぎます」「正午に家を出てくれたら午後3時には会えますよ」と書いている。軍隊従えてドンパチしなきゃなのに、こんな手紙を毎日のように送っていたという始末。
ねえ、いったん落ち着いて。お願いだからいったんその便箋破って捨てよう? 寝不足で書くラブレターは末代まで受け継がれる恥ずかしさだよ?
そう言ったかどうかは不明だけど、ナポレオンくんの家族は2人の関係を大反対したんだとか。もちろんそんな反対なんて振り払って、愛しのジョゼフィーヌと結婚までこぎつけたナポレオンくん。
さすが。だってナポレオンくんの辞書には不可能って文字はないからね。
と思っていたのも束の間、なんとジョゼフィーヌは夫の戦地に大胆にも若い愛人を連れて現れた! 言葉を失ったナポレオンくんだけど、そこはプロ。戦争ではしっかりと手柄を立て、フランスに凱旋すると市民に大歓迎された。ジョゼフィーヌは、国中を熱狂させるナポレオンくんの姿を見て、「この男を手放すべきではない」と慌てたみたい。やがてナポレオンくんが皇帝になったとき、ジョゼフィーヌはちゃっかり皇后となった。
もうさ、この女、魔性の女とか飛び超えて、ほぼ魔女じゃない?
その後もジョゼフィーヌに対するさまざまな不信感を抱くようになったナポレオンくん。それを見ていた妹は、傷つき疲れ果てた兄に自分の取り巻きの女の子・エレオノール を紹介する。