宇宙で観測できない95%の正体は「暗黒流体」であるという新理論が発表される(英研究) (1/4ページ)

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宇宙で観測できない95%の正体は「暗黒流体」であるという新理論が発表される(英研究)
宇宙で観測できない95%の正体は「暗黒流体」であるという新理論が発表される(英研究)


 宇宙の95%を占める「欠けている」部分は観測することができない。それはいったいなぜなのか?現代物理学最大の難問の1つとされていた。

 だが、イギリス・オックスフォード大学の科学者が打ち出した新理論がこれを解決するかもしれない。

 ダークマター(暗黒物質)とダークエネルギーの統一に成功したというのだ。両者を負の質量を持つ「暗黒流体」と仮定すればその説明はつくという。
・宇宙の95%は観測することができない

 ダークマター(暗黒物質)やダークエネルギー(暗黒エネルギー)とは、直接観測することはできないが、ほかの観測できる物質が受けている重力の影響などから間接的にその存在が推測される物質やエネルギーのことだ。 

 これまでの研究からは、じつは人が宇宙で観測できているのはたった5パーセント程度でしかなく、あとの95パーセントはダークマターやダークエネルギーであるらしいことが明らかになっている。 

 しかし現在広く受け入れられている宇宙理論「Λ-CDMモデル」は、ダークマターとダークエネルギーが物理的にはどのようなものなのか、何も説明してくれない。

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・ダークマターとダークエネルギーの統合に成功した理論

 『Astronomy and Astrophysics』に掲載されたジェイミー・ファーンズ(Jamie Farnes)博士が新たに提唱した理論によると、ダークマターとダークエネルギーを「暗黒液体」と考えれば、それらを統合することができるのだという。

 その液体は、負の質量という、向こう側に押すとこっちに向かってくる奇妙な性質を持つものだ。
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