原辰徳、松井秀喜、清原和博…ジャイアンツ長嶋茂雄が愛した男たち (2/8ページ)

日刊大衆

その彼に巨人入りを決断させたのは、「ミスターが左手で書いた直筆の手紙」だったとされる。本稿のテーマである「長嶋茂雄が愛した男たち」――トップバッターは丸ということにしたい。

■張本勲獲得の狙いは王貞治の復活

「長嶋さんは2度、巨人の監督をやっていますが、第1次政権のときに長嶋さんがベタ惚れだったのが、日ハムの“3000本安打”張本勲ですね」(記者OB) 監督就任1年目の1975年、球団史上初の最下位を経験した長嶋氏は、補強に張本を熱望。フロントもあらゆる手を尽くし、獲得に動いた経緯がある。「張本の活躍もあり、翌年は見事ペナント優勝を果たしましたが、張本獲得には“別の狙い”もあったとされています」(前同)

 それが、不動の4番打者・王貞治の復活だ。「75年のシーズンは、打率が3割に届かず、ホームランも33本と、王には不本意な成績でした。王の衰えを気にした長嶋さんは“いい刺激になる”と考え、張本を取ったともいわれています」(同)

 長嶋氏の深謀遠慮は功を奏し、王は見事に復活。76年には打率.325、49本塁打、107打点の成績を収め、本塁打と打点の二冠王に輝いている。「V9時代はよきライバルとして、監督になってからはチームの主軸として、ミスターはずっと王を気にかけてきたわけです」(同)

■巨人V9戦士に猛特訓

 王と同様、V9戦士の高田繁も、長嶋に愛された選手の一人だ。「ハリさん(張本)が入ってきてレフトを守るっていうから、高田さんのポジションがなくなっちゃったわけです。高田さんは、引退を覚悟したらしいよ。それを救ったのが、ミスターなんですよ」(別の記者OB)

 張本の巨人入団が決まった75年のオフ、思案にくれる高田のもとに、長嶋氏から電話がかかってくる。「高田さんはミスターから、“お前はまだやれる。

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