あの素晴らしい「昭和大ヒット曲」をもう一度(6)西口久美子「太陽がくれた季節」 (1/2ページ)

アサ芸プラス

あの素晴らしい「昭和大ヒット曲」をもう一度(6)西口久美子「太陽がくれた季節」

 村野武範主演の「飛び出せ!青春」(日本テレビ系)は、学園ドラマの金字塔として名高い。主題歌の「太陽がくれた季節」を歌った西口久美子(68)は、今も大切に同曲を歌い続ける。

 西口、高田真理、岩久茂の3人で「青い三角定規」が結成されたのは71年のこと。恩師のいずみたく作曲によるデビュー曲「太陽がくれた季節」(72年)は、ドラマ主題歌としてヒット。レコード大賞新人賞や、紅白歌合戦にも選出された。

「日本テレビのドラマの主題歌が、他の民放やNHKにも出演できたのは画期的なことだったようですね。それだけヒットの規模が大きく、他局も門戸を開いたようです」

 紅白にジーンズで出場したのも、大きな話題となった。この72年は吉田拓郎、井上陽水の台頭でフォークブームが過熱。西口らも「フォークグループ」とくくられたが、メンバーには「ポップスグループ」という自負があった。

 デビューまで3人でカーペンターズ、ビートルズ、ビージーズの楽曲を中心にハーモニーの練習に明け暮れ、アレンジも自分たちで手がけた。フォークとは明らかに一線を画していたのである。さらに──。

「私はもともとダンスグループが出発点で、歌手を目指していたわけではないんです。だから初出場した紅白でも、フォーリーブスと一緒に西郷輝彦さんのバックで踊るなど、少しでも披露する場を求めていました」

 コンスタントにヒットを飛ばしていたが、グループは73年に解散。結成からわずか2年で燃焼した形になる。以降、西口はソロとして歌や芝居、グラビアの仕事にも取り組んだ。

 そして06年8月、33年ぶりに「青い三角定規」を再結成することを発表。ツアーも開催される予定だったその直後の9月11日にリーダーの高田が飲酒運転で人身事故を起こし、いったん白紙となる。

 さらに高田は9月26日、限りなく自殺に近い転落死で世を去った。

「3人で歌うことはかなわないけど、では『太陽がくれた季節』も封印したほうがいいのか‥‥と悩みました。そしたら真理君のお母さんから電話をいただき、『クーコさんらしく、明るく歌い続けてください』と逆に励まされたんです。

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