かつてそこには大きな湖があった。急速な水面低下で船が打ち捨てられた状態になっているアラル海「船の墓場」 (1/7ページ)

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かつてそこには大きな湖があった。急速な水面低下で船が打ち捨てられた状態になっているアラル海「船の墓場」
かつてそこには大きな湖があった。急速な水面低下で船が打ち捨てられた状態になっているアラル海「船の墓場」

image credit:Mark Pitcher/flickr

 ほんの30年ほど前、ここには地球で4番目に大きな内陸湖があった。

 それは雄大で、かのアレクサンダー大王は渡るときの苦労を書き残している。またそう遠くない昔、たくさんの船が漁に出て、湖畔は行楽客でひしめいていた時代もあった。

 だが、過去600年で初めてアラル海はほぼ干上がってしまった。そして、そこに取り残された錆びついた船が、幽霊船のような姿で往時の面影を伝えている。

 現在のアラル海は1960年代のときの1割しか残っていない。その原因は明らかに人災であって、史上最悪の環境破壊の1つだと考えられている。

World of Change: the Shrinking Aral Sea

・無計画な灌漑プロジェクトの影響で干上がった塩湖、アラル海

 中央アジアに広がるアラル海は、ウズベキスタンとカザフスタンにまたがる塩湖である。時計の針を数十年ほど戻せば、ここはソビエト連邦が統治する地域であった。

 1960年代、ソ連は、この一帯で営まれていた綿花産業を拡大するために、付近の主要な河川から水を引き込むという大規模な灌漑プロジェクトを実行に移した。
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