天才テリー伊藤対談「古坂大魔王」(2)ピコ太郎にかけた初期投資は10万!? (1/2ページ)
テリー そもそも、ピコ太郎はどうして誕生したの。
古坂 僕はもともと音楽が好きで、底ぬけAIR-LINE時代からテクノユニットとして活動したり、真剣に音楽に取り組んでいたんですよ。子供の頃から大好きな、とんねるずさんも歌を歌っていたし、ドリフターズさんやクレイジーキャッツさんも、もとを正せばバンドじゃないですか。
テリー うん、実は音楽と笑いって近いところにあるんだよね。
古坂 お笑いの仕事がほとんどなくなった時に、全国のライブハウスを自腹で回っていた時期があるんですが、地方なんかへ行くと同じライブの共演者に驚かされることがあるんですね。例えばある演歌歌手の方はパソコンでカラオケを自作していて、ド演歌なのに曲のバックでピュンピュン電子音が鳴っていたりして。
テリー ハハハ、見た目と音のギャップがすごいね。
古坂 まさにそういう人を見て、おもしろいなと感じたことが一つのきっかけになったんだと思います。
テリー そこからピコ太郎を「見つけた」んだ。
古坂 そういうことです。コワモテの姿で出てきた男が、かわいい歌を歌う、というギャップが笑えると思ったんです。なので、始めた時の衣装は犬の絵の入ったジャージで、もっと露骨にヤクザっぽかったんですよ。ところが、ある関係者の方から「さすがに、あの格好じゃあテレビに出られないぞ」と諭されまして。
テリー ハハハ、そこまでガチな感じだったんだ。
古坂 そこでAmazonで見つけたのが、あの衣装なんです。
テリー え、あの派手な服はネット通販なんだ。
古坂 はい。上下で1万8000円、マフラーはやはりZARAで5000円で購入しました。