アントニオ猪木はライオンを買って…藤波辰爾×藤原喜明「怪物プロレスラー」豪快秘話 (4/5ページ)

日刊大衆

藤波 馬の首も吹っ飛ぶらしいからね。

藤原 現場で「危ないからやめた」って言えば、やめられたかもしれないけど、そしたら一生、「アイツは逃げた」って言われるなと思ってさ。「逃げた」って言われるよりは死んだほうがマシだと思って、やったんだよ。いい根性してるよ、俺も。でも、バカだよな(笑)。どんなレスラーよりもクマのほうが強いよ!

■アフリカに連れて行かれておいてけぼり

藤波 昭和のレスラーは、いろんな経験してるよね。

――藤波さんも未開の地みたいなところに、番組で行ってますよね?

藤波 俺、17歳のときに猪木さんにアフリカに連れて行かれて、おいてけぼりを食らったからね。

藤原 あれは傑作(笑)。

藤波 初めての海外がアフリカだよ? 猪木さんのロケだったんだけど、帰る何日か前に日本から緊急の連絡があって、猪木さんが「先に帰るから、お前はあとで帰ってこい」って置いてけぼりを食らったんだよ。一応、現地人のポーターは1人いたんだけど、あとは、みんなマサイ族ばっかりでさ、夜も寝られなかったよ(笑)。

藤原 どうやって帰ってきたの?

藤波 必死だったから覚えてない。命がけだから帰ってこれたんだろうね。それで、日本に着いたら猪木さんが笑ってるの(笑)。猪木さんの壮大なイタズラかもしれない(笑)。

藤原 でも、いい勉強になったでしょ?

藤波 そうだね。あれ以降、世界中、どこに行っても怖くなくなったから。

藤原 猪木さんは昔、海外に行くと変なモノばっかり買ってたよね。ライオンの剥製とか。

藤波 生きたライオンも買ってたでしょ?

――そんなもの買えるんですか(笑)!

藤波 あと、猪木さんがガラガラヘビを買って、新日本の事務所に届いたんだから。小包の中にガラガラヘビが2匹入ってて、ガラガラ、ガラガラ鳴ってるんだよ(笑)。

藤原 どうやって税関通ったんだよ(笑)。

藤波 やっぱり昔のプロレスには、面白い話がたくさんあるね。

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