【仏像の見分け方】仏像を見分けるにはファッションに注目!その2:菩薩・明王・天部 (2/3ページ)

Japaaan

【明王】

「明王」はサンスクリット語でヴィドゥヤー・ラージャといい、ヴィドゥヤーには「真言」(明呪・みょうじゅ)、ラージャは「王」という意味があります。つまり、明王とは真言の力を持つ最たる存在ということです。

代表的明王の一人軍荼利明王は、南方を守護する明王(wikipediaより)

明王は、もともと密教から生まれた存在で、密教では真言の効力に最も重きを置いています。密教において、最高の存在とされるのは「大日如来」ですが、大日如来は変化(へんげ)することができ、「明王」は大日如来が変化した姿と考えられています。

「不動明王」や「愛染明王」などが「明王」として知られています。温和な如来ではゆうことを聞かないような業の深いものを調伏するため、恐ろしい外貌と怒りの表情をしています。多面多臂が多く、手にはあらゆる武器を携えています。燃えている炎を背にし、蛇などが体中に巻き付いた姿は、見るものを圧倒します。

【天部】

「天部」は、サンスクリット語でテーヴァといい、仏像の中でも一番種類が多い存在とされています。

本尊の安置されている金堂へと至る門を守護する仁王像も天部(wikipediaより)

もともとは、主にバラモン教やヒンディー教にでてくるようなインド固有の神様でしたが、仏教に取り入れられ、仏法を護る役割を担いました。

「【仏像の見分け方】仏像を見分けるにはファッションに注目!その2:菩薩・明王・天部」のページです。デイリーニュースオンラインは、仏像仏教雑学カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る