ダルビッシュの「スライダー」に小宮山の「シェイク」! プロ野球界を騒然とさせた“魔球”たち (3/3ページ)

日刊大衆

バレンタイン監督のもとでロッテに復帰した小宮山が05年に開発したオリジナル魔球。人差し指と中指で挟んだボールを、独特のフォームから押し出すように投げることでナックルのような不規則変化を可能にした。また翌年には同じフォームで投げ込む速球「フェイク」も開発。実戦でも三振を奪うなど、大いにファンを喜ばせた。

■「欠点を特徴に変えた試行錯誤の魔球」佐藤義則のヨシボール

 佐藤義則(オリックス・1977〜1998)。指が短いせいでフォークが投げられなかった佐藤が、試行錯誤のすえに編み出したオリジナル魔球。親指と人差し指のあいだからボールを抜くようにして投げるカーブの一種で、フォークと同様の落差を生むことに成功した。現在は名伯楽として、ダルビッシュ有、田中将大、武田翔太らにその技術を伝授。エースへと育て上げている。

■「打者に迫りくる”火の玉”」藤川球児のストレート

 藤川球児(現阪神・1999〜)。05年に勝利の方程式“JFK”としてブレイク。驚異的な回転数で大きくホップするその直球は“火の玉ストレート”とも称され、翌年のオールスターではカブレラ&小笠原道大を相手に全球直球勝負。見事、連続三振に斬ってとった。姫野氏も「魔球と呼んでいい」と絶賛するほど、全盛期の球威は科学的にも折紙付き。

 豊富にあふれる映像や、最先端のデータ解析技術で「魔球の正体」がつまびらかにされつつある昨今。しかし、理屈は知識として頭に入れながらも、まだ見ぬ「スゴい球」への期待やロマンも忘れない。そんな野球ファンで僕らはいたい。

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