北朝鮮 金正恩委員長に幹部連が「面従腹背」崩壊シグナル (2/3ページ)

週刊実話

要するに、国にカネがないので“捧げよ”というわけです」(北朝鮮に詳しい元大学教授)

 食糧不足で生活が苦しい上に、さらに搾取された国民は、不満を溜め込んでいる。だが、そんな国民の心情も正恩氏は関心がないようだ。

 5月31日の万国共通で禁煙を推進する「世界禁煙デー」では、北朝鮮でも禁煙キャンペーンが実施された。しかし、朝鮮中央通信がこれを伝えたまさにその日、正恩氏が喫煙している様子が配信されてしまった。

 「正恩氏の前にだけ灰皿が置かれている様子がバッチリ写っていました。驚くのは党、軍幹部はともかく、一度は禁煙を促したはずの夫人さえ注意できなかったのです」(同)

 北朝鮮は男性を中心に愛煙家が多い。「自分だけタバコを吹かしやがって」と、幹部連たちさえも不満を募らせているという。

 また、正恩政権が誕生して以降の人事の特徴は、女性の抜擢である。これも男社会を自負する党幹部連の反発を招いている。

 「対米外交の現場指揮官となった崔善姫第1外務次官や、統一戦線部の司令塔である金英哲部長の参謀格である金聖恵策略室長、歌手出身で党中央委員会委員となった玄松月副部長は3大出世頭です。中でも崔次官は、いまや上司の李容浩外相を見下すほどの権勢です」(元ソウル支局員)

 ただ、金聖恵室長はベトナム・ハノイで行われた2度目の米朝首脳会談が決裂したことへの責任を取らされ、収容所送りになったことを韓国の有力紙に報じられた。

 同報道では、米朝会談を取り仕切った金英哲部長は「強制労働」、そして正恩氏の実妹・金与正党第一副部長は「謹慎」、ビーガン国務省北朝鮮担当特別代表のパートナーとなった金革哲・対米特別代表は処刑と報じられたが…。

「金革哲代表は、『自由朝鮮』に襲撃されたスペイン大使館の元大使で、彼の対米交渉の機密も奪われていますから、この方面での処分も考えられます。一度は姿を確認されましたが、金英哲部長に関しては不透明な部分が多い。軍出身のエリートですから、それが“冷や飯”を食わされているとなれば軍は面白いはずがありません。

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