「大学生のうちにしかできないこと」の正体 #大学1年生の転び方 (3/5ページ)

学生の窓口

「学生時代にしかできないこと」って?

そもそも、「学生時代にしかできないこと」なんてほんとうにあるのでしょうか。

わたしが思いつくのは、学生結婚と大学中退など、“学生”や“大学”という枕詞をつけるからこそ際立って聞こえるようなものぐらいです。
友達とイベントを楽しむのも、長期の海外旅行も、やろうと思えば就職してからだっていくらでもできるわけですし、それぞれに環境の変化があったり、仕事を休めないなどといった制約があるかもしれませんが、むしろ金銭的に学生の頃より余裕のある今の方が大規模で余裕のある楽しみ方ができるというメリットもあると思います。
あなたが仰っている「学生時代にしかできないこと」が「エモさを感じる青春」という意味なのだとしたら、わたしが思うのは「次の日の学食の唐揚げ定食を賭けて徹夜で友達と麻雀したかったな」ぐらいのものです。

大卒の人の多くは、4年間大学に通っていたことになります。
6年制の学部に入学した人、大学院に進学した人、途中で他の大学に編入した人、卒業したあと新たに別の大学に入学した人、わたしのようにだらしなくて7年も通った人や、それ以上通ったという人、さまざまな人がいるかもしれませんが、共通して言えるのは大学生活はみんな平等に有限だということ。

そのたかだか数年でできることって、限られているんですよね。
しかもまだ社会に出ておらず、のちに社会人になるであろう自分に何が必要になってくるのか、学生のうちに何をしておけば社会で生かされるのか、学生の頃に比べて社会人はどれだけ時間がなく責任が伴ってくるのか、なんて大学生のうちに明確にわかるわけがない。

だから、100%の力で勉強して、友達と各種イベントを網羅して、留学して、バイトを掛け持ちして、必要な資格を取って、起業して、めくるめく恋をして……全てを網羅して完璧とも言える大学生活を送れる人なんてほとんどいないと思います。
充実した大学生活を送れたかどうか、というのはあくまでも結果論。

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