江戸時代に政治的敗北を喫した仏教 当時の庶民はどう捉えていたか (4/4ページ)

心に残る家族葬

この視点から見た江戸仏教=葬式仏教は必ずしも堕落した仏教ではなく、民を癒し、民と共に歩んだ仏教であり、本来最も救いを求める人たちのための仏教であった。こういう視点は日本史の教科書だけ読んでもわかることではない。家の近所に素朴で純真な信仰が息吹いていた痕跡を見つけたなら、年号や有名人の羅列以上のものを学ぶことができる。

■参考文献

■柳宗悦著・寿岳文章編「柳宗悦 妙好論集」(1991)岩波文庫
■末木文美士「日本仏教史―思想史としてのアプローチ」(1996)新潮文庫
■末木文美士「近世の仏教―華ひらく思想と文化」(2010)吉川弘文館

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