プロレス激談・藤波辰爾×天龍源一郎が語る「ジャイアント馬場とアントニオ猪木」 (1/4ページ)
“炎の飛龍”藤波辰爾と、“風雲昇り龍”天龍源一郎。プロレスを知り尽くした2大レジェンドが、偉大なる先人、ジャイアント馬場、アントニオ猪木を語る‼
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ーー藤波さんは日本プロレス時代の馬場さんを、どう見てましたか?
藤波:日頃の振る舞いから風格がありました。馬場さんにはルーティンがあって、興行の開催地に着くと、おもむろに胸ポケットから葉巻を出してパカ〜ッと吹かすんですよ。そのしぐさにすごく憧れてました。風呂で背中を流させてもらったこともありました。日本プロレス時代、僕は猪木さんの付き人だったんですけど、2人が一緒にお風呂に入ったとき、馬場さんの付き人の佐藤昭雄さんと、こっそり入れ替わって背中を流してみたんです。その背中の広いこと!
天龍:畳、一畳くらいあったんじゃないですか(笑)。
藤波:そうそう(笑)。背中で麻雀ができますよ。
ーーその後、藤波さんは猪木さんについていって袂を分かちますが、馬場さんのイメージに変化は?
藤波:年に1回、東京スポーツ主催のプロレス大賞の授賞式で挨拶するくらいでしたが、ずっと変わらず尊敬の対象でしたね。
天龍:僕は新日本と全日本に分かれた後に入ったから、プロレス大賞の授賞式で新日本の選手とすれ違っても、「フンッ」という態度を取ってたよ(笑)。
藤波:当時はピリピリしてたからね。