落ちてきた女中、赤ん坊の遺棄…江戸時代、大奥で起こった怪事件の数々 (2/3ページ)

Japaaan

10人ほどの番人が目撃しましたが、皆ぞっとしたそうです。

あらしは前から「御天守台に上ってみたい」と言っていたことから、魔物に魅入られたのではないか、女中の身で上ったため罰が当たったのでないかと噂されるようになります。(※御天守台は女中の立ち入り禁止)

赤ん坊の遺棄事件

大奥は男子禁制でありながら、なんとトイレで赤ん坊が産み落とされるという事件がありました。文政5年11月14日、トイレ掃除担当の人足がいつものように作業したところ、赤ん坊が見つかります。

驚いた人足は御年寄に報告。(※御年寄は身分の高い人に謁見できる役職)男子禁制の大奥で赤ん坊が産み落とされたということで、かなりの大騒ぎになります。産んだ母親探しが始まりますが、一向に見つかりません。

千代田の大奥 茶の湯

しかし、ある御年寄の下女が白状したことで発覚。下女が赤ん坊を産んだのは前日の13日とのこと。産んでからそ知らぬ顔で過ごしていたというから驚きです。

出産前も出産後も普通に働いてたので、誰にも気づかれなかったと語る下女。この下女が妊娠したのは大奥に上がる前のことでした。妊娠に気づかないまま過ごし、処理に困った末の行動だったのです。

赤ん坊は女の子で、遺体は水ぶくれのような状態で発見されました。騒ぎになった折に、この下女も何食わぬ顔で赤ん坊の遺体を見ているとか。なんとも大胆な女だと、周りは囃し立てたました。その後、この下女は暇を出されることになります。

おりうという女中の事件

文政4年6月、おりうという御祐筆(※ごゆうひつ、文書の作成などをする役職)を勤める女中が決まった時刻に出てこないことがありました。朝から探しても見つからず、役人に届け出て探し始めますが、3日経ってもおりうの行方は分かりません。

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