音楽に隠した抵抗精神…日本の心「演歌」、実は明治時代の自由民権運動の演説歌がルーツだった!? (1/4ページ)

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音楽に隠した抵抗精神…日本の心「演歌」、実は明治時代の自由民権運動の演説歌がルーツだった!?

よく「日本の心」と言われる通り、男女の恋慕や日本の情緒を、花鳥風月の美や四季の移ろいに寄せて歌われる演歌

中高年の人気は元より、近ごろでは若い方の中にもファンやアーティストが生まれている演歌ですが、そのルーツは決して今日のように艶めかしいものではありませんでした。

今回は、そんな演歌のルーツについて紹介したいと思います。

演歌の起源は「政治演説の歌」

演歌は明治時代、自由民権運動の一環(ツール)として生み出されたものでした。

♪権利幸福 嫌いな人に 自由湯(※1)をば飲ませたい……♪

という唄い出しで有名な「オッペケペー節」は、歴史の教科書で見覚えの方もいるでしょう。

オッペケペー節を演ずる作者・川上音次郎。

あれは決してふざけているのではなく、愉快なリズムに合わせて世の中を諷刺しているのです。

言わば政情や時局をテーマにした演説であり、ただ大真面目に堅苦しく熱弁しても誰も興味関心を持ってくれないから、路上ライブの形で注目を集めたのが「演(説)歌」という訳です。

(※1)じゆうとう。自由の湯(くすり)を、自由党にかけている。

愉快な歌と音楽に隠した抵抗の精神

徳川幕府が倒れて明治維新を成し遂げたものの、今度は薩摩・長州が権力を牛耳る藩閥(はんばつ)政治がはびこり、真の国民国家を実現するべく、多くの志士たちがこれに抵抗。

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