お金に詳しくなれる! 金融や投資がテーマの「経済系映画」 (2/6ページ)

学生の窓口

『キャピタリズム ~マネーは踊る~』(2009年)

●暴走する「資本主義」がアメリカ市民を不幸にした?!

『華氏911』『シッコ』などで知られるマイケル・ムーア監督の作品です。毎作アメリカの「なんだかヘンな部分」をテーマとして取り上げるムーア監督ですが、2008年のリーマン・ショックを受けて、本作では暴走する「資本主義(キャピタリズム)」に挑んでいます。

取材映像を自在に切り貼りしながら作品を構成するのがムーア監督の手法ですが、リーマン・ショックを引き起こした「サブプライム問題」、ローンが払えず家を取り上げられる人などを切り取り、アメリカ市民にどんな影響を与えたのかを浮かび上がらせます。

相手が「資本主義」という巨大なものなので、さすがのムーア監督も持て余した感がありますが、それでも日本からはうかがい知れない「アメリカのヘン具合」は必見。ウォール街の人々の非常識で浮世離れした感じにはショックを受けるかもしれません。

『マネートレーダー/銀行崩壊』(1999年)

●女王陛下の銀行を破綻させた男

かつては「Queen's Bank」(女王の銀行)とまでいわれた英『ベアリングス銀行』がどのように破綻したのかを描いた作品です。元銀行員で銀行を破綻させたトレーダー、ニック・リーソンの手記『Rogue Trader:How I Brought Down Barings Bank and Shook the Financial World』(ローグ・トレーダー:私はいかにしてベアリングス銀行を破綻させ投資世界に衝撃を与えたか)を原作としています。

ベアリングス銀行にトレーダーとして勤務するニック・リーソンは、先物取引部門責任者に抜てきされ、デリバティブ取引で成果を上げていました。しかし、実は架空取引口座に損失を隠していたのです。
この損失隠しのため自己売買(本来は禁じられている)を行いますが、これがさらに損失を拡大させます。さらに日本で起こった「阪神・淡路大震災」によって日本市場は大暴落。ニックの取引は致命的な損失を被ります。これを取り返すべく大ばくちを打つのですが……というストーリー。

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