超話題“タブー上等”昼ドラ『やすらぎの刻~道』Pが語る現場裏話!【前編】 (7/7ページ)
それが人間らしくて、ユーモアになっているのかと思います。
――老いによる衰えや、認知症の症状を、悲劇としても喜劇としても描いていかれていますね。
松原智恵子さん(74)演じる「九重めぐみ」が少しずつ認知症になって、オナラをブーブーするようになるんです。もう、考えられないんですよね。これまで「お姫様」を演じてきた松原さんが。でも、倉本先生はそれをきちんと書くし、松原さんはそれをきちんと演じるわけですよ。
オナラをブーブーする、ということだけ取れば、下品だし、下卑た笑いになるのかもしれないけれども、でもそこにある、リアルな人間の苦しみとか、悲しみのようなものが、その後に感動となって帰ってくるんですから。やはり、倉本聰作品はすごいなと。
『北の国から』なんて、UFOが出てきたりしますし。倉本先生は、そういうヤンチャなところをいっぱい持っているんですよ。だから、倉本聰作品の集大成と公言されている『やすらぎ』シリーズの中にも、そういうところを全部ぶっこんでおられますよね。
――今作は、開始早々、レギュラーの「大納言」(山本圭)が亡くなり、衝撃的でした。
大納言は残念だったと思うんです。前作では石坂さんとミッキーさんとのトリオで釣りシーンが、一つのお決まりのシーンで、その「合成」も含めて話題になりました。
でも、大納言と八千草さんは、タイトルバックに、ずっと残っています。今後、ずっと見ていただければ、また大納言には会えるかもしれません。
中込卓也プロデューサーには、【後編】でもドラマの魅力を語ってもらう!
『やすらぎの刻~道』
テレビ朝日(月~金)午後12時30分~12時50分
BS朝日(月~金)午前7時40分~8時
TVerでも配信中。
『やすらぎの刻~道』シナリオ集1~2巻、双葉社より発売中