6度目の大量絶滅はいつ起こるのか?地球は今、大量絶滅に向かっているのか?科学者が試算(英研究) (2/6ページ)

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 その原因は地球全体が氷河期を迎え、次いで急速に温暖化したことであるようだ。

 2度目は、3億7400万年前のデボン紀後期のもの。74パーセントが絶滅したが、その大半は熱帯の海底で暮らす無脊椎動物だった。

 この時期の地球は海面の高さが大きく変動し、寒冷化と温暖化が交互に急激に起きたという特徴がある。

 また植物が乾燥した陸地に進出し始めた時期でもあり、二酸化炭素濃度の世界的な低下が見られる。これらによって土壌が変化し、酸素も減少した。

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化石は先史時代の絶滅率を推定するのに役立つのだという
image credit:Pixabay

・破壊的な3度目の大量絶滅、そして恐竜を一掃した5度目へ

 3度目の大量絶滅はビッグファイブの中でも最も破壊的だった。2億5000万年前のペルム紀末に発生して、当時の生物のじつに95パーセントが絶滅している。

 一説によると小惑星が衝突し、これによって粉塵が舞い上がったことで、生物にとって過酷な気候に変化したことが原因だという。粉塵によって日光が遮られ、激しい酸性雨が降り注いだ可能性もある。

 また別の説は、現代のシベリアで見られるような大規模な火山活動によって大気中の二酸化炭素が増加したり、海底から酸素に乏しい海水が噴出したりしたことで、海の毒性が高まったことが原因だと説明する。
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