6度目の大量絶滅はいつ起こるのか?地球は今、大量絶滅に向かっているのか?科学者が試算(英研究) (5/6ページ)

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 国際自然保護連合のレッドリストに記載されている脊椎動物生息数の減少記録によると、全生態系およびグループに属する既知の種の32パーセントが個体数も分布域も共に減らしている。

 1970年以降、全脊椎動物の総個体数のじつに60パーセントが失われたのだ。

 状況が特に酷いのがオーストラリアだ。5万年前に最初の人類がこの大陸に到達して以来、100種以上の脊椎動物が絶滅し、現時点では動物300種と植物1000種が今すぐにでも絶滅する恐れがあると考えられている。

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ドール(アカオオカミ)も個体数を減らしている種のひとつだ

image credit:Wikimedia commons

 今日の絶滅率が背景絶滅率をどのくらい上回っているのかについては諸説あるが、一番保守的な推定であってすらも大量絶滅に典型的な並外れた生物多様性の喪失を明らかにしている。

 事実、いくつかの研究は、加速する温暖化、産業に起因する大気構成の変化、資源の消費による異常なまでの生態系へのストレスといった状況の相互作用は、絶滅を引き起こす完璧な嵐であると伝えている。

 これらの状況を総じて考えれば、私たちはまさに6度目の大量絶滅の時代を生きていることが指し示されているという。
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