6度目の大量絶滅はいつ起こるのか?地球は今、大量絶滅に向かっているのか?科学者が試算(英研究) (1/6ページ)
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地球の生命は35億年以上の間繁栄し続け、多様な生態系を築き上げてきた。だが、生命が爆発的に誕生する裏で、絶滅が起きていたことも事実だ。
このふたつの現象はいつも同じペースで起きていたわけではなく、種の絶滅が新しい種の誕生を大幅に上回ったとき、両者のバランスは著しく崩れる。
これが「大量絶滅」と呼ばれる現象である。
厳密に言うと大量絶滅は、地質学的な短期間において地球全体に存在する全種の約4分の3以上が絶滅することを指す。この文脈での ”短期間” とは280万年未満のことだ。
さまざまな生物が爆発的に誕生した5億4000万年前から始まるカンブリア紀以降、こうした意味での大量絶滅はこれまで5度しか発生していない。
いわゆる「ビッグファイブ」と呼ばれるこれらの大量絶滅は、はたして私たちが今6度目の大量絶滅の時代を生きているのかどうか判断するための基準となる。
・約1億年ごとに発生している5度の大量絶滅「ビッグファイブ」
5度の大量絶滅はカンブリア紀以降、だいたい1億年ごとに発生しており、いずれの場合も5万~276万年続いた。
最初の大量絶滅は4億4300万年前のオルドビス紀に生じたもので、当時地球上に存在していた全種の85パーセントが姿を消した。