スピッツが教えてくれる「変化」することの喜び (1/3ページ)

マイナビウーマン

スピッツが教えてくれる「変化」することの喜び
スピッツが教えてくれる「変化」することの喜び

音楽って、そのときの心の状態によって、聴こえ方が変わってきますよね。

恋愛中によく聴いていた曲。たくさんあるのですが、とくに思い出深いのは、スピッツの曲です。悩んでいたときも、幸せなときも聴いていました。

■スピッツにだって噛みつく少女時代

ただ、最初はスピッツの曲、少し苦手だったんです。

私が彼らを知ったのは、『ロビンソン』が大ヒットする前。ラジオで流れた『君が思い出になる前に』というバラードでした。

君が思い出になる前に もう一度笑ってみせて 優しいふりだっていいから 子供の目で僕を困らせて

いいメロディだなぁ……。そう思う一方で、私はなんだかモヤッとしました。

え、どこに!? と思いますよね。私も今はそう思います。が、大学生の私は「子供の目で僕を困らせて」という歌詞に引っかかってしまったのです。

子供の目? 生きてれば女だって悩むし、細かいことをウジウジ考えるし、無邪気な子供じゃいられない。自分はウジウジ悩む男だけど、君には無邪気な子供のように接してほしいと? そんな子供に癒やされる側でいたいと? 女だって癒やされたいし救われたいのに!!

……キ、キビシー! と、当時の自分にツッコミを入れたくなりますが(笑)今思うと、相当心に余裕がなかったんだなぁ、と。

ちょうど、「日本では、見た目が可愛くて中身が幼い女子が好まれるんだな」と感じていたタイミングだったせいもあります。

当時の自分は、ドイツから帰国して直面した逆カルチャーショック真っ最中。いろいろなシーンで感じる違和感を理解してくれる人がいない孤独、でもここで生きていかなければならない、日本を好きにならないといけない、という居場所問題で苦悩しており、ぶっちゃけ恋愛どころではありませんでした。

自分の悩みは人にわかってもらえないと思っていたため、心も開かず表情も暗くなり……。当然そんな女性がモテるはずもありません(笑)。

ですが、この曲がヒットした頃は気持ちも穏やかになりつつあり、ようやく恋愛への意欲もわいてきていました。

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