史上最低大河『いだてん』最終回に奇跡のジャンプアップはあるか? (2/3ページ)
連続テレビ小説『あまちゃん』で見事な成功を収めた宮藤官九郎(49)を脚本家に起用。前回の東京オリンピックを描くオリンピックドラマと、放送前はワクワクしか感じなかったドラマだけに、大河枠でなければ成功した可能性はあっただろう。
しかし、このドラマの失敗はその設定だけでなく、運の悪さもあった。放送開始から3か月後に、ピエール瀧(52)の逮捕されてしまったことだ。瀧は前半戦の主役、金栗四三(中村勘九郎/38)と心を通わせる足袋職人、黒坂辛作役という重要な役を演じるはずだった。撮影済みのシーンは多かったがこの事件を受け、三宅弘城(51)に急遽キャスト変更。三宅も好演したが、役者として脂の乗っていた瀧の降板は、かなりのダメージだったはずだ。
キャスト不祥事の不幸は、視聴率が底をついた後半戦にも重くのしかかった。