海に沈んだ第8の大陸「ジーランディア」を形成した力が判明 (2/4ページ)

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 この調査からは、ジーランディアの地殻はプレートの力によって薄く引き伸ばされ、まだ恐竜が生きていた8500万年前に、かつて存在したゴンドワナ超大陸から引き裂かれた(このとき形成された深い海がタスマン海)らしいことが判明した。

 この事実はジーランディアの地形が形成されたプロセスに関する部分的な答えなのだが、1990年代と2000年代にニュージーランド、オーストラリア、フランスが主権を確立するために実施した調査からは、さらに別の要因も指摘されている。


Meet Zealandia: The Earth's '8th Continent' (and Real-Life Atlantis)

・ユニークな地形は環太平洋火山帯によって作られた?

今回、『Geology』(2月6日付)に掲載された研究では、国際深海科学掘削計画(IODP)の一環として2017年に太平洋南西で行われた調査結果が報告されている。

 この9週間の調査の狙いは、ジーランディアが他の大陸と大きく異なっている理由を解明することだった。その仮説は、ジーランディアの形成には、環太平洋火山帯の形成が大きく関与しているのではないか? というものだ。

 仮説を検証するために、国際的研究グループは、沖や浅い海域を含む海底6ヶ所で最大864メートルまで掘削し、堆積物コアを収集、これを分析した。

 その結果、3ヶ所からは化石が発見され、5000万~3500万年前、ジーランディアの北部は今よりずっと浅く、おそらく陸地もあっただろうことが判明したという。
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