海に沈んだ第8の大陸「ジーランディア」を形成した力が判明 (1/4ページ)
オーストラリア東部からニュージーランドへと広がる海の底で、地球の第8番目の大陸であるジーランディアが正式に確認されたのは2017年のことだ。そのビッグニュースはカラパイアでも紹介した。
もともとこのあたりには断片的な陸片が沈んでいると考えられていたが、ニュージーランド、ニューカレドニア、およびオーストラリアの11人の地質学者のチームの調査で、大陸と見なされるすべての条件がそろっていることが確認されたのである。
このほど、海底での掘削調査から、このユニークな大陸を作り上げた力が明らかになったそうだ。それは2枚の海洋プレートの激しい作用であるという。
ジーランディアはまずオーストラリアと南極から切り離され、それから後の環太平洋火山帯を形成した力によって削られて現在の姿になったのだという。
・他の大陸とは異なる特徴を持つジーランディア
ジーランディアはとてもユニークな地形を持つ大陸だ。
他の大陸の場合、表面の半分以上は低地と浅瀬で構成されており、それにくわえて細長い山脈と深海の急峻な大陸斜面がある。
それとは対照的に、ジーランディアのほとんどは水深1キロ以上の海底に沈んでおり、9割が大陸斜面に分類される。ゆえに科学的調査も困難をきわめる。
・恐竜がいた時代にゴンドワナ超大陸から分離
オーストラリア、ニュージーランド 、ニューカレドニアの3地域に広がる、現在の「ジーランディア」と呼ばれるようになった海域で初めて掘削調査が行われたのは1972年のことだ。